当塾在籍生には、所在地の特徴なのか、日本国にルーツを持たぬ人、いわゆる外国人と呼ばれるご家庭が少なからずいらっしゃる。 

なかでもベトナム出身のご家族が結構な割合を占めるのだが、この人たちを見ていると本当に頭が下がる思いがする。

なにせすごいのである。何がすごいかって…

 

まず、お父さんお母さんは、日本語が少ししか分からないという所が大半で、それでも働いて収入を得て、子供たちを学校にやり、色々な事を教えているのである。

当たり前やんけ、と思うかもしれない。じゃああなたが現状でベトナムへ行って、同じことをやったと想像してみて下さいな。分からない言語の世界で仕事をし、生活し、子に色々と教えねばならないのでありますよ。

様々な事や問題がそこには起こる。しかし困ったとしてもその解決を、どこまで他人に頼れるのか。子供だってそうだ。お父さんお母さんは日本語がわからない。ヘタすると自分たちが難しい内容を父母に通訳しなくてはならない。子供は必然的にバイリンガルにならざるを得ないのである。お金のことや難しい事が理解できるはずもないのだが、それでも何とか通訳しないと生きていけない。親に頼れないのだ。いやむしろ、親から頼られるのである。小・中学生が。

また、彼らの我が子教育は私の目から見ても厳しい。妥協がないのである。ダメなものは絶対ダメで、子供がワガママを思い通りに通す事など、いや、言う事さえまず考えられない。叱る時は怒鳴るのは勿論手を上げる事もよくあるらしい。自分たちだって子供に構う余裕はないはずだけど、そこは本当に妥協がない。でも押し付ける事はないのである。やる事さえやったら、あとは自分で考えろ。みたいな感じで。まあホントに余裕ないんだろうけどね。

しかし、ものすごく子供に愛情を注ぐのである。塾で居残って勉強してて少しでも予定の帰宅が遅くなると、即連絡が入ってくる。「○○チャン、ダイジョウブデスカ?ムカエイキマス」

で、来られても絶対中ではなく外で待っている。寒いのでどうぞとこっちが気を遣っても。そして顔を見たらすかさずハグ。本当に毎回感心してしまう。少しテストの成績が気になるとすぐ来塾し「ドウスルノイイ???」

「ワタシ、オトウサン、ニホンゴワカラナイ。ベンキョウ、ミラレナイ。センセイ、オネガイシマス、オネガイシマス…。」いずれもハンパない緊張感である、と思う。

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ホンの近い将来、AIが世を席巻し、人の仕事はかなりの部分AIがする事になるだろう。我が国も人手不足から人余りになっていくと言われている。そして国際競争はますます激しくなり、人間としての能力が不足してる人は自然淘汰されていく。


果たして現在の日本人の甘やかされた子供たちは、その時にいったいどうなっているのだろう…。

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