一徳さんの「文武は一徳!」

このブログは、酒・野球・女・本 この4つをこよなく愛する筆者が、ご縁あって伝統ある大阪八尾ボーイズの指導者を拝し、野球を愛する青少年及び保護者達の活力の一助になるべく、無責任極まりない内容でお届けするものである。コメントはご自由にどうぞ。

「文武は一徳」
これを現実の世界で実証すべく、己の頭脳と肉体との鍛錬の日々を送っている。

 よく、子供に早く自立させるために、行動を自分で決めさせる、という話を聞く。

 大人が決めてそれを「やらせてしまう」と、それは押し付けであって、子供を自立させられない。

だから例えば、どの塾、どのチームに入るかとか、どの習い事をやるかとか、塾の科目やコース決めなども子供に決めさせる。

 そういうのでなくても、これも例えばだが、靴を買わねばならなくなってどの靴にするか、という選択ではなく、何かを買ってあげるのに何にするか、を選択させる、というような事である。

 

確かに自立は大事で、私はこのブログでも再三それを強調してきた。

自主性や主体性には、当然ながら、自身の行動の選択や決断が漏れなくついてくる自分自身で決めさせると決めた責任も感じてくれるだろうし。

 

だがちょっと待て。

本当にそうなのだろうか…?

それとこれは一緒くたにしていいものなのか?

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 我々は自身の経験や知識の範囲からは、なかなか出られない生き物なのである。

 経験や知識外の所に思いを馳せ、想像し、行動に移す、なんて事はご承知のとおり至難の業である。

だからどうしてもやりたい事など自分自身の想像の範囲の中、経験や知識の中から選択せざるを得ないのである。子供に背景や経験などあるはずがない。

 しかも子供だ。向上するためにやるべきことではなく、面白い方、楽な方に行こうとするのに無理は全くない。必然的にその子の小さな想像の範囲の中で、自分の心地よい範囲からの選択にならざるを得ない。

 子供に無限の可能性があるのは論を待たぬが、同時に自分が停滞していると察知する成熟した客観性や、限られた選択肢の中で選択をしてるんちゃうか?という疑いの心など、ほぼ全くと言っていいほど、ない。大人でも、見えているものの中から、経験したものの中から選択をするのである。

水原さん

 そもそも、私たちは自分の自由意志で生まれた訳ではない。「生まれる」という受動態である。人生が受け身で始まり、受け身で初期の環境に影響を受け、そうして作られた自分に好き嫌いが備わり、その基準に従って選択をしている。言い換えると与えられたDNAと授けられた経験や知識に基づいて選択をしているだけである。

 自分がやりたいようにやるということは確かに素晴らしい。しかしその弊害もあると思う。

自立して自分で決められる大人になってほしいと、子供に自由に選択させていたら子供が自分の心地よい範囲から出なくなった、つまりものすごいワガママに育った、という例はビックリするほどある。

 

 ではその「決めさせる境界」はいったいどこ?

大人がプロデュースしてあげ、選択肢を示し、そしてその後の選択は自分でする、という境界。

 例えば(例えばが好きやなぁ…)靴を買うと決め、店を決めて連れていく。ここまでは大人のプロデュース。そしてその店の中でどの靴にするかは、子供のチョイス。こんな感じであろうか。

この子供のチョイスにまで大人が踏み込むと、依存心から抜け出せぬ子にさせてしまう大きな要因となるのである。

で、次の段階で店を決めさせてなどと、範囲を広げていくのである。

 

忙しいし余裕のない大人も多いけれど…。

まさか、とは思うが、大人が責任逃れのために子供に選択させているのでは、なかろうな?

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実はこの話は、かれこれ20年ほど前にもあったものである。当時私の居たチームに。

にも、と言ったのは、現在はもっとポピュラーなものになってないか、
という懸念があるから。

 

中学2年というのは、おそらく人生で初めて「先輩」と呼ばれる学年・年齢であるのであろう。

今はあまりそうではないのだろうが、おおよそは今まで一番下っ端で、雑用からなにから先輩の言う事は何でも聞かねばならない。ゆえにチーム内では敬語は使うが使われた事などない。

 

それが下が入ってきて、いきなり「先輩」と呼ばれて後輩を指導する立場になる。

中学に入ったばかりだと敬語を知らぬ奴もいる(そりゃ仕方ない。だって小学校で敬語なんて教えないもん)。
そういうヤツに敬語も教えないといけない。

指導者に「おっちゃん、次、どうしたらええの?」なんて言われたた日にゃ、聞いた先輩たちは背中にゾッとしたものが走る…。

 

しかし、である。その20年前、その先輩自らが後輩に対して、「オレらには敬語使わんでええぞ」なんていう、とんでもない事を言ってるのを聞いた。

これには正直、天地がひっくり返るほどビックリしたのである。しばらく何が起こったのかわからぬほど頭がクラクラした。

 

彼らは何もわかっちゃいない。言葉の表面上のことだけしか見ていない。

そこに現れる文化や人の歴史、そんなものがすべて合わさって言葉という存在がある、という事、そして敬語の何たるか、という事も。

 

敬語は決して日本国だけの専売特許ではない。英語でも他の言語でも敬語は存在する。
むしろ欧米の方が立場の上下には大変敏感なような気がする。
いや、日本国は曖昧文化だけにその辺りも曖昧で、欧米に比べると圧倒的に立場にユルいのである。これは商社マン時代に、欧米人と交流していてイヤというほど味わった。

 

我がチームにおいては、そういうのがどうなってるかは残念ながら私はよくは知らない。

ただ、もしそういうのが存在したとしたらであるが、そういう、人間の世界の歴史的慣習をそのアホな先輩が打破しようとしている、という事だ。

許していいものかどうか、シッカリ対話してよく考えるべきマターではないだろうか。

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 20年前に私が監督してたチームでは、滔滔とその根拠を話して即刻、敬語をシッカリ使わせた。

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こんな勝手気ままに書いている文章を、結構な数の方がお読み頂いていて、誠に恐縮の至りであります。

ま、書いてる本人は結構マジに書いてるのであるが、中にはアホかと思う人もおるやろなあ、と思いつつ書いてるという…確信犯である。スミマセン…。
コメント、どんどん入れて下さいね。

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 さて、入試の季節である。八尾ボーイズのみんなは支部予選が佳境に入ってきた。いずれも本番だ。

「どうも緊張しちゃって…」とかで、実力が出せないまま終わってしまった、なんて事がよくあるのだが、それでは困るのである。

 

私の大学のリーグ戦、キャッチャーデビューは3年秋の第1節、近大戦だった。春季優勝校である。

夏の間、チームあげて近大に勝ちたい一心で練習していたゆえ、「絶対勝つで!」と気合入りまくり。

その試合、テレビ中継があったんですな…。

試合は緊迫し、終盤の7回にさしかかった。そこで大ピンチが来た。123塁。3番打者。終盤ゆえ点をやりたくない。ヘタすれば負ける。

捕手だった私は、なんと情けない事にそこでビビってしまったのである。

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主将だった遊撃手がタイムをとってマウンドに集まった。「こんな時のために練習してきたんや。ここしっかり抑えようぜ」みたいな事を言った。そこからポジションへ帰り、しゃがんだ瞬間だった。

背後やセンターにはTVカメラ。みんなこの試合のために気の狂うような練習していたという、その相手。ここでオレがパスボールなんかしたら、どえらい事になる…。うわぁ、どうしよう…

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そんな事を考えてしまって、まるで高層ビル間で綱渡りしてるみたいにキン〇マが縮みあがった。胸がドキドキして頭に血が上った。ミットの手が鉄筋のように固まってしまったのである。

再度タイムをとるという事さえ気が付かない。何も考えられないでサインを出していた。

案の定、長打を喰らってしまったのである…。

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帰宅後、メシも食えずに真っ暗な部屋に籠りっきりで落込むと同時に考えた。

「そうや、なんで(どえらい事になる…。うわぁ、どうしよう…)なんて考えたんやろう。そんな事考えたってどーにもならんやないか。なんで結果を考えてしまったのか…」

余計に落込んだ。

そう、結果はプレーヤーには決められない。神様だけが決められる。自分が決められない事を気にしてもしようがなかったのである。

だったら自分自身に決められる事だけをもっと気にするべきであった。そんな当り前のことができなかった…。

もっと落ち込んだ。

結果は、神様だけが決められる。プレーや―ができるのは如何にその場面での最大のパフォーマンスを発揮するか、どういう判断を下すか、という事だけだ。そんな場面でビビってるやつに、いや、ビビったプレーをするヤツに、神様は絶対に味方してくれない。


むしろ、神様に問うのである。

「ボクは今まで必死で練習してきました。この場面も誓って必死で真摯にプレーします。で、神様はどういう判断を下されますか?どういう結果を私に与えて下さいますか?」
それで良い結果を与えて下さらねば、神様が「お前はまだまだや」と言っておられるのである。良い結果が出れば「よう頑張ったからご褒美や」という評価を下さった、という事なのである。

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野球の神様は、絶対におられる。シッカリ真摯に野球をやった人たちは、まず間違いなくみんなそう思っている。

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